No.022 ギリシア文字

誰しも聞いたことがあるギリシア文字
これは、フェニキア文字をもとに改良してできた文字です。
フェニキア文字とは、紀元前12世紀から紀元5世紀まで、フェニキア地方で使われてた文字です。
フェニキア地方は、地中海沿いの地方の昔の呼び方です。

フェニキア文字では、子音しか表記しませんでしたが、
ギリシア文字になり、母音も表記するようになりました。
また、古くは右からの横書きでしたが、現在は左からの横書きです。

さて、このギリシア文字。のちにローマ字のもととなります。
「ギリシア文字ってどんな文字?」と思う人もいるでしょう。
しかし、どこかで聞いたことがある文字ばかり。

たとえば、「プラスアルファ」というのを聞いたことがあるはず。
この「アルファ」は未知の値を表していて、ギリシア文字の「α」がもとです。

では、他にはどんなものがあるか?

大文字 小文字 正式な読み方 慣用的な読み方
Α α アルファ  
Β β ベータ  
Γ γ ガンマ  
Δ δ デルタ  
Ε ε エプシロン イプシロン
Ζ ζ ゼータ  
Η η エータ イータ
Θ θ テータ シータ
Ι ι イオータ イオタ
Κ κ カッパ  
Λ λ ラムダ  
Μ μ ミュー  
Ν ν ニュー  
Ξ ξ クシー グザイ
Ο ο オミクロン  
Π π ビー パイ
Ρ ρ ロー  
Σ σ シグマ  
Τ τ タウ  
Υ υ ユプシロン  
Φ φ フィー ファイ
Χ χ キー カイ
Ψ ψ プシー ブサイ
Ω ω オメガ  

さぁ、どこかで耳にした読みが出てきましたね。
たとえば、「ベータカロチン」とかね。
そういえば、「アルファベット」も、「αβ(アルファベータ)」が由来。
三角州のことを、デルタっていうのも、大文字の形が三角だから。
パナソニックのテレビ「Τ(タウ)」など製品名にも使われてます。

さて、実はギリシア文字は数学世界で大活躍です。
微小な質量の単位を表す1ガンマ(γ)(100万分の1グラム)
微小な磁束密度の単位を表す1ガンマ(γ)(10億分の1テスラ)
(1テスラ=1万ガウス=1ウエーバ毎平方メートル)
(磁束密度とは、磁場の中に或る面を考え、その面を貫通する磁束密度の法線方向成分の総和のこと。)

デルタ(δ)関数・ゼータ(ζ)関数。長さの単位のミクロン(μ)。単位の接頭語マイクロ(μ)。
総乗記号(Π)。円周率(π)。総和記号(Σ)。電気抵抗の単位オーム(Ω

覚え方はこんなのを考えてみました。
α(アルファ)  β(ベータ)       γ(ガンマ) δ(デルタ)
ある、ファミリー、ベータカロチン取らず、ガン、ま出るだ。」
ε(イプシロン) ζ(ゼータ)      η(イータ)
一風、私論だが、税たくさん取られても良いた。」
θ(シータ)   ι(イオタ)   κ(カッパ)      λ(ラムダ)
シイタケ食べた、井尾田さんは、カッパがいるのはイスラムだという。」
μ(ミュー)    ν(ニュー)      ξ(グザイ)     ο(オミクロン)
ミュージカル見て、ニュース見て、夕飯の具材は、塩味(しおみ)クローン牛。」
π(パイ)ρ(ロー)σ(シグマ) τ(タウ)    υ(ユプシロン)
「森にはいっぱい老死熊。  また、うらの『松の湯』、父子(ふし)ロン毛。」
φ(ファイ) χ(カイ) ψ(ブサイ)ω(オメガ)
「『ファイターの』は、ブサイ多めが。。」

since 2003/7/16

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