No.023 七夕伝説の彦星は超高速!?

七夕とは、みなさん知ってると思いますが、7月のメインイベント。7月7日の行事ですね。
これは、五節句の一つです。中国の伝統が由来です。
五節句は1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽です。
日本では、人日は、七種(ななくさ)の日といい、七種粥(がゆ)を食べます。
上巳は、桃の節句で、ひな祭り。端午は、端午の節句です。重陽は菊の節句ですがあまり有名ではないです。

さて、ここでは五節句の説明はこれくらいにしましょう。まだまだ詳しいことがたくさんあるんですがね。
では、七夕伝説を知っていますか?
天の川の両岸にある牽牛星と織女星が年に1度7月7日の夜に会える』という話。
中国伝来の「乞巧奠(きこうでん)」の風習と日本の「たなばたつめ」の信仰が合わさったものといわれてます。
奈良時代から行われ、江戸時代には民間にも広がりました。
笹を立て、五色の短冊に歌や字を書いて飾りつけ、書道や裁縫の上達を祈るのが元でしたが、
知らないうちに、人間は自分勝手な願いを書き始めました。趣旨がなにやら変わってきてます。

では、七夕伝説の牽牛星(けんぎゅうせい)とは?これは鷲座の首星アルタイルの漢名です。
つまり、彦星のことですね。
そして、織女星(しょくじょせい)(たなばたつめ)は琴座の首星ベガの漢名で、織姫です。

彦星は七夕の夜に織姫に会うという、話になってますが、
実は琴座のベガと、鷲座のアルタイルは、14.5光年も離れているのです。
1光年は、光が一年間に進む距離。約9兆6400億kmです。
つまり、14.5光年は、9兆6400×14.5=137兆1700億(km)

この、恐るべき距離を、彦星は一年で往復するという伝説です。
七夕の夜に、丁度、織姫に会い、そして、また、戻っていきます。
では、この距離を1年で往復する、彦星の速さは?
なんと、約秒速435万km。恐るべきスピードですね。

光は、宇宙空間では毎秒29.9792458万キロメートルという速度です。
ここで、ふと気付きます。
なんと、彦星は光の14.51倍の速さです。

…あくまでも伝説ですもんね。。。。

since 2003/7/18
2004/9/30 中野県さんの指摘により訂正。
「光は、宇宙空間では毎秒29.9792458万キロメートルという速度が決められています
です。」
「なんと、彦星は光の14万510014.51倍の速さです。」
2004/10/7 中野県さんの指摘により訂正 「し
くじょせい」

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