No.065 同時多発テロと「11」

2001年9月11日、マサチューセッツ州ボストン、ヴァージニア州アーリントン、
ニュージャージー州ニューアークから4機の大型旅客機が発った。
そして、アラブ系グループによりほぼ同時にハイジャックされた。
彼らはコックピットを乗っ取り、2機がニューヨーク、2機がワシントンへ向かった。

ニューヨークに向かったのは、ボーイング767のロサンゼルス行きアメリカン航空11便と、
ロサンゼルス行きユナイテッド航空175便。この2機は世界貿易センタービル(WTC)の北棟、
南棟にそれぞれ突っ込んだ。ジェット燃料により爆発的な火災が起き、その熱で鉄筋が溶けた。

そして、世界貿易センタービルは完全に倒壊した。

また、アメリカン航空ボーイング757は米国防総省ペンタゴン本庁舎に突っ込んだ。
本庁舎の一部が破壊され、火災が起きた。

サンフランシスコ行きユナイテッド航空93便はルートから判断すると、
キャンプ・デービッド(米大統領の別荘、避難所)か、ホワイトハウス(米大統領の官邸)に向かおうとしていた。
だが、その陰謀は乗客により阻止された。そして、ベンシルバニア州ピッツバーグ郊外で墜落した。

被害が最も大きいニューヨークでは2千数百人が死亡した。
ハイジャックされた旅客機の乗客、乗員は犯人を含めて全員死亡した。

これがアメリカ同時多発テロ事件です。

ペンタゴンの一部が破壊されたのですが、事故現場の写真には飛行機の残骸が写っていませんでした。
そこから、飛行機は既に米軍に撃墜されていて、米軍のミサイルか何かが、意図的か誤射で、
ペンタゴンにぶつかったという説があります。

また、ベンシルバニア州ピッツバーグ郊外で墜落したユナイテッド航空93便ですが、
米軍戦闘機が撃墜したのではないかという説がある。

どちらにしても、米国政府は公式に否定している。

米国政府はこのテロ攻撃をビンラディンをリーダーとするテロ組織アルカイダによるものだと判断した。
アフガニスタンのターリバン政権に引き渡しを要求したが、ターリバン政権はこれを拒否した。
そして、米国政府はアフガニスタン侵攻を開始した。

さて、ここからは少し雑学的な話になります。

世界貿易センタービルは1993年にも爆発事件がありました。
それは、1993年2月26日のことです。
イスラム原理主義過激派ラムジー・ヨーセフ(イラク国籍)が、地下2階の駐車場に爆弾を設置しました。
その爆弾は尿素、ニトログリセリン、硫酸、アジ化アルミニウム、アジ化マグネシウム、水素を使った混合爆弾。
600kgの爆弾で、製作費用は300$ほどだった。6mの導火線がつけられ、着火後12分の猶予があると計算されていた。
さらに、爆弾には有毒ガスのシアン化ナトリウム(青酸ナトリウム)が加えられた。
爆発したときに、このガスが換気ダクトやエレベータを通して、広がると予想されていた。
さらにタワーを1つを破壊して、倒れたタワーでもう1つのタワーも破壊しようとしていた。ドミノ倒しのように。
そして、ヨーセフは導火線に着火しました。着火10分後の午後12時17分に爆発した。
4階層に渡り30mの穴があいた。シアン化ナトリウムは爆発の熱で燃え尽きたため、広がらなかった。
タワーの強度は強く、爆弾もそれほど強いものではなかったので、タワーは倒壊しなかった。
煙は93階まで上昇して、充満していた。また、爆発により電気系統は全て途絶えた。
死亡者6名、負傷者1040名以上。この事件の背後ではビンラディンが関与していたとされている。

世界貿易センタービルはツインタワーだと思われていますが、あれは一部です。
世界貿易センタービルは全部で7つのビルから成り、そのうちの2つがシンボルになっているのです。

世界貿易センタービル跡地は「グラウンド・ゼロ」と呼ばれています。
この言葉はもともと広島・長崎に落とされた原爆の爆心地を指す言葉です。

世界貿易センタービルの地下には地下鉄の駅がありました。
同時多発テロでこの駅も崩壊しましたが、再建されてました。
世界貿易センタービルはもう無いのに、再建された駅の名は事件前と同じ「World Trade Center」です。

実は世界貿易センタービルは東京都港区の浜松町にもあります
ちなみにここはツインタワーではありません。一応、5階建ての別館はありますけど。
本館は40階建てです。地下2階は駐車場ですが、爆破はされていません。

同時多発テロのあと、「テロ特措法」が出されました。「テロ対策特別措置法」のことです。
この法律の正式名称はものすごく長いです。
平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に
対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が
実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法

ビンラディンの本名は?と聞かれたら、ほとんどの人がオサマ・ビンラディンと答えるでしょう。
実は彼の本名はウサーマ・ビン=ムハンマド・ビン=アワド・ビン=ラーディンです。

さて、ここからが本題です。
多くの犠牲者を出した同時多発テロですが、この事件に関係する様々な事柄が「11」だと言われています。

同時多発テロが起きた日。
2001年9月11日。
9+1+1=11

9月11日は、2001年の254日目。
2+5+4=11

9月11日から2002年元旦までの日数。
365-254=111日。

WTCに最初の激突した旅客機。
ボーイング767ロサンゼルス行きアメリカン航空11便。

WTCがあるニューヨーク州。
アメリカ合衆国に加盟した11番目の州。

ニューヨーク州は英語で「New York City」。
これは11文字。

このテロ攻撃はアフガニスタンによるものだとされている。
アフガニスタンは英語で「Afghanistan」の11文字。

アメリカン航空ボーイング757は米国防総省ペンタゴン本庁舎に激突。
ペンタゴンは英語で「The Pentagon」の11文字。

1993年の爆破事件の犯人はラムジー・ヨーセフ。
彼の名は英語で「Ramzi Yousef」の11文字。

初めに突っ込んだボーイング767ロサンゼルス行きアメリカン航空11便の乗客は92名。
9+2=11

次に突っ込んだロサンゼルス行きユナイテッド航空175便の乗客は65名。
6+5=11

そして、最も大きい11があります。それはニューヨークの象徴でもあったWTCです!

このツインタワーが数字の「11」になっているんです。

すごい・・・。何もかもが「11」だ((;゚Д゚) って思った人もいれば、
無理矢理、「11」にしようとしてるじゃないか( ゚д゚) って思った人もいるでしょう。
この事実をどう考えるかはあなたに任せます。

華氏911」という映画があります。第43代大統領のジョージ・ブッシュ主演です。
監督・脚本はマイケル・ムーアです。
同時多発テロや、イラク戦争などを取り上げた映画です。

実は「華氏911」公開の47年前の1967年に「華氏451」という映画がありました。
イギリス・フランスで作られたSF映画です。
これは活字の存在しない未来の管理社会を描いたレイ・ブラッドベリの小説を映画化したものです。

華氏・摂氏換算公式は「華氏温度=1.8×摂氏温度+32」です。
これに当てはめると華氏451度というのは摂氏233度です。
これは紙が自然発火するときの温度です。
活字の存在しない未来を描いたこの映画にピッタリのタイトルです。

華氏911度は摂氏488度です。
これをムーア監督は、紙が燃える温度に対し、自由が燃える温度だとしています。
ちなみに、同時多発テロによる火災は鉄筋を溶かしたことから、鉄の融点1530度を超えていました。

華氏は欧米でよく使われています。日本では摂氏が使われています。
華氏の創始者はドイツの物理学者ファーレンハイト(1686-1736)です。
そこから、彼の名の頭文字の「F」が華氏の単位となっています。
彼の名は中国語で「華倫海」なので、漢字で「華氏」と書くようになりました。

摂氏の創始者はスウェーデンの物理学者セルシウス(1701-1744)です。
そこから、彼の名の頭文字の「C」が華氏の単位となっています。
彼の名は中国語で「摂爾修斯」なので、漢字で「摂氏」と書くようになりました。

アメリカに行って、熱が出て、体温計で測ってみると、100度だったりします。
華氏100度は摂氏38度なんです。

さて、同時多発テロには、とある都市伝説があります。(情報提供:poochさん)
WTCの住所はニューヨーク・クイーンズ通り・33番地。これを略すと「Q33NY」です。
これをマイクロソフトのフォント「Windings」にすると・・・

このようになります。
ツインタワーに飛行機が突っ込んできている。そして、ドクロ。ユダヤ教のシンボルのダビデの星。

実はこれ、とあるチェーンメールで流行ったものなのですが、
WTCの住所がニューヨーク・クイーンズ通り・33番地だというのは全くの嘘。
本当の住所はニューヨーク10048です。

また、ニューヨークシティー。略して「NYC」をフォント「Windings」にすると・・・

ドクロ、ダビデの星、親指を立てている。
これはマイクロソフトがユダヤを滅ぼすことに賛成しているのだと騒がれました。

もちろん、これは全くの偶然によるものです。
この騒動はワシントンポスト紙でも取り上げられました。
マイクロソフトは「NYCがそのような記号に変換されるのはまったくの偶然であり、
意図的なものではない。」とコメントしています。

その騒動の後、「Windings」の後継として「Webdings」というフォントが作られました。
そのフォントでは、「NYC」と変換すると、

このようになります。
これは意図的なもので、「eye」「love」「New York」→「I love New York」を意味しています。

最後に・・・。

戦争は多くの人の命を犠牲にします。この世から戦争がなくなってほしいと思っています。
WTCが無くなってしまったニューヨークはどことなく悲しい感じがします・・・。
同時多発テロ犠牲者の皆様、ご冥福をお祈りします。

なお、WTCの写真素材は「マンハッタン炎上計画」さまのものを使わせてもらいました。ありがとうございます。

since 2004/9/11(ちょうど3年前に同時多発テロが起きた)
2004/9/15 中野県さんの指摘により訂正「被害が最も大きいニューヨークでは2千数百人が死亡した。」
2005/5/3 匿名サンバさんの指摘により、「9+1+1=11」を追加。

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