No.010 1km糸電話をつくろう

2005年3月25日、2人の男が最大級の糸電話をつくるため立ち上がった。

メンバー
管理人 フレッシュワーズ
常連客 タンタル氏

準備物
糸(1km)
紙コップ
クリップ
ボールペン

調べによると、糸電話は100mぐらいは余裕で音が伝わるようです。
これなら、1kmもいけるじゃないか!

糸電話に適した糸は、水糸(みずいと)という糸だそうです。
これは建築現場などで、水平を示すために使われる糸です。
蛍光色で見やすい丈夫からまってもほどきやすい
という便利な糸なのです。

タンタル氏とは、近江大橋西詰で13:30に待ち合わせ。
私は11:00に自宅を出発し、水糸探しに行きました。

水糸・・・・。水の糸・・・。

てなわけで、まずは釣具店に行きました。(11:28)

めったに釣具店なんかに来ないので、何がどこにあるかわかりません。
釣り糸は、いっぱい見つかるんですが、100mで800円とか高いです。
釣り糸を1km買ったら、8000円です(´A`)マー

水糸が見つからないので、店員さんに聞いてみました。

FW「すみませ〜ん、水糸って糸、ありますか?
店員「水糸ねぇ・・・。あったかなぁ」(糸のコーナーに案内しながら)
店員「握り糸ってのならあるんだけどねぇ。材質的に水糸に似てるからいいと思いますよ。
FW「でも、これ、一番長いのでも80mですよね・・・。

80mで250円の握り糸。1km買うと、3125円。(予算の範囲外です orz

店員「何に使うの?
FW「あ、あの・・・・、ちょっと・・・・、実験に。
店員「何メートルぐらい必要なのですか?
FW「何メートルねぇ・・・。あ、あの・・・1000mほど。
店員「え゜っ・・・、せ、1000m!?(苦笑)。ホームセンターとかに行ったら、あると思いますよ。
FW「そうですか。ありがとうございます。

店員が「一体、なんの実験をするの?」と言い出す前に、
さっさと釣具店をあとにしました。

釣具店の店員さんの指示通り、ホームセンターに行ってきました。(11:42)

ホームセンターは、広すぎます。
そもそも、水糸が何のコーナーにあるのかわかりません。

とりあえず、糸ということで、裁縫コーナーの店員さんに聞いてみることにしました。

FW「あの〜、水糸ってどこにありますか?
店員のおじさん「水糸ねぇ。あれは、どこにあるんやろ。ちょっと聞いてみるわ。

店員のおじさん「なぁ、水糸ってどこにあります?
店員のおばさん「文具コーナーにあるんちゃいますか?

水糸って、文具なんですか!? へぇ〜

店員のお姉さん「水糸って、お祝いのときに使うヤツじゃないですか?

お姉さん、それって、水糸(みずいと)じゃなくて、水引(みずひき)ですから。
そんなもの1kmもいりません。

店員のおじさん「う〜ん・・・。じゃあ、ちょっと問い合わせてみるね。

そう言いながら、無線機で問い合わせてくれました。
ていうか、店員のおじさん、店員のおばさんとお姉さんの返答を完全無視です。

30秒後。

やっと、どこにあるかわかったみたいです。
店員のおじさんが、どこに行ったらいいか指示してくれました(・∀・)イイ!!

おじさんの指示してくれたところに行ってみたのですが、
なかなか水糸が見つかりません。

ていうか、店員のおじさんは、何を勘違いしたのでしょうか。
ハンダコーナーに水糸があったらおかしいでしょ・・・。

店員さんに頼れないので、自力で探すことにしました。
探すこと10分、やっとのことで水糸を見つけました!!

一番長い水糸が、1巻500mで452円だったので、2巻買うことにしました。

結構な値段するんですね・・・。野口英世さん一枚消えてしまいましたよ。

店員のおばさんが、「水糸は文具だ」とか言うから、「へぇ〜」って関心しちゃったけど、
レシートをよく見ると、「工具」って書いてあるし!!

 

さて、水糸が手に入ったので、待ち合わせ場所へ行くことへ。
水糸探しに手間取ったから、急いで行きました。

しかし、急ぎすぎて、予定より1時間早い12:30に到着。。
しかも、雪が降るわ、寒いわで最悪。

暇なので、待ち合わせ場所から南下していたら、
公衆電話で私に電話をしようとしているタンタル氏を偶然、発見!

早速、二人で地図を見ながら、打ち合わせをしました。

1kmという長い土地の確保が最大の問題です。
とりあえず、日本一大きい湖である琵琶湖の湖岸を用いることにしました。

計画では、以下の赤線のように糸を張ることに。

(マウスオーバーで水糸と地域情報を表示)
© 国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省 「昭和57年度 京都東南部」

これなら、湖の上をまたいでいるので、人が引っかかる心配もありません。

まずは膳所城跡公園に行きました。

この公園の湖岸に、ちょうどこんなものがありました。

ここでタンタル氏がいい作戦を考え出しました。

ここがちょうど100m地点なので、600m地点まで二人で行き、
そこから、二人が両側に糸を伸ばしていく。
すると、一人は、この100m地点に到着し、
もう一人は1100m地点に到着する。

てなわけで、早速600m地点まで行きました。

ここから、両側に糸を伸ばしていきます。

その前に私がタンタル氏に糸電話の作り方を指導しました。
用意したものは、紙コップ、水糸(1km)、クリップ、ボールペン。

まず、紙コップの底に、ボールペンで穴をあけます。
次に、外側から、その穴に糸を通し、
内側に出た糸をクリップに結び付けます。
すると、クリップが引っかかって、穴から糸が抜けなくなります。

まずは500mの糸を結んで、1kmにします。

準備ができたので、自転車のカゴに糸を入れて、いざ出発です。

ガラガラガラガラ。糸がどんどん伸びていきます。
通行人が、全員と言っていいほど、糸に沿って歩いてきます。

ガラガラガラガラ。うわ!!
自転車の車輪にからまってしまったΣ (゚Д゚;)

ピンチなので、反対側に行ったタンタル氏を呼び、
複雑にからまった糸をほどくことに。

いろいろ試行錯誤を繰り返しましたが、
二重にも三重にも結び目ができていて、とてつもないことになっているので、
どう頑張っても、ほどけません・・・。

しかも、タンタル氏は「あとは頑張れ」と言い残して、
自分のポジションに戻っていってしまいました(´A`)マー

仕方ないので、からまった部分の糸を切りました。
しかし、1kmより短くなってしまいました。
それでは困るので、切った糸を結び付けました。完璧です。

再出発です。

しばらくして、またトラブル発生。
伸ばしている糸が、自転車を運転している右手にからんでしまいました。
しかも、タンタル氏が反対側に糸を引っ張っているので、
右手がどんどん締め付けられます!
なんとか糸を手から取ることに成功したのですが、
右手の甲の、糸が食い込んだ三箇所に、傷ができてしまいました。
しかも、結構痛い。

実験開始から42分経った、13:42。
1kmの糸が全て、琵琶湖岸に伸ばされました!

A地点(タンタル氏)からB地点(フレッシュワーズ)を見た様子。
(マウスオーバーで水糸を表示)

B地点(フレッシュワーズ)からA地点(タンタル氏)を見た様子。
(マウスオーバーで水糸を表示)

紙コップを接続して、1km糸電話の完成ですヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ

あとは、糸をピンと張るだけです。

・・・・。
・・・・あ、あれ??

ピンと張れません!!

やっぱり障害物に引っかかってしまったか。。
チェックしてみると、すごいことになっていました。

道路の真ん中を通ってるし...
(マウスオーバーで水糸を表示)

丘にも引っかかってるし...
(マウスオーバーで水糸を表示)

丘の向こう側では、ベンチの上を通ってるし...
(マウスオーバーで水糸を表示)

釣り人に引っかかりそうだし...
(マウスオーバーで水糸を表示)

これをピンと張るのは到底、無理です。
ていうか、ものすごく迷惑がかかります

てなわけで、1km糸電話は通話実験ができずに終わってしまいました(´・ω・`)ショボーン

まぁ、仕方ないですね。
1km糸電話の回収作業開始です。
紙コップを取り外し、糸をグルグル巻きなおします。

・・・って、

伸ばすのは簡単だったけど、
巻くのは手作業だから、かなり大変。

1km巻くのに、どれだけかかるのやら・・・。
20分ぐらい巻きつづけても、50mぐらいしか巻き取れません。。

・・・ん?

いきなり巻き取りづらくなりました。
何かに引っかかったのでしょうか。
誰かが踏んづけたのでしょうか。

ふと、向こうのほうを見ると、
帽子かぶったおじさんが糸をたぐり寄せてます!

うわ、やべぇ。こっちに来る!
しかし、ここは毅然とした態度で挑まなければ。。

おじさんが怒りながら、話してきました。
どうやら、このおじさんは土地の管理者みたいです。

管理者「おぃ、何してるんや?
FW「あ、あのですね。向こうにもう一人、人がいるんですよ。今、この・・・
管理者「そんなん知らん!
管理者「距離を測ってるんか?
FW「え、、あ、いや。この糸、危ないですよね。
FW「今、回収してますので、ご迷惑をおかけして、すみません。
管理者「散歩してる犬が引っかかって危ないんや。
FW「そうですよねぇ〜。だから、今、回収してるんですよ。

やっぱり、叱られましたよ。

ちなみに、このあとタンタル氏も叱られました。

回収作業開始から30分ほど経過したとき、
タンタル氏が向こうのほうからやってきました。
巻くの早すぎだろ!俺なんか、まだ80mしか巻けてないぞ!」と思いました。

タンタル氏は、どうやら、自転車のカゴに糸を入れて回収したみたいです。
巻いて回収するのより、断然早い!

私も真似をして、自転車のカゴに糸を入れて回収しました。
実験開始から2時間。やっと終了です。

今回は、1km糸電話を作ることまではできたのですが、
実際に使うことができませんでした。非常に残念です。

また、今回の実験で、琵琶湖岸の方々にご迷惑をおかけしたこと、
この場を借りてお詫び申し上げます。

 

 

 

 

 

ていうか、918円もした水糸1kmどうしよう・・・orz

下のいっぱい巻いてあるのがFWが巻いたヤツ

からまってるし、琵琶湖臭いし・・・・・・

 

No.011 1km糸電話をつくろう リベンジ編に続く。

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since 2005/3/26
2006/1/26 赤字部分を加筆。「二人で地図を見ながら、打ち合わせをしました。」
赤字部分に訂正。「計画では、以下の線のように糸を張ることに。」
地図を航空写真にグレードアップ。(著作権法第32条に基づく引用)
マウスオーバーで画像が変わるように。同時に、「マウスオーバーで水糸表示」などのメッセージも追加
2006/1/30 航空写真の年度・場所を記載
No.011に続くを記載

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