No.001 紙の大きさ(A4・B5など)の基準は?

urbanさんの疑問
 紙のサイズのA4とかB5とか。それってどんな基準で決められているんでしょうか?
 さらにAとかBとか、なにかいみがあるのでしょうか。

フレッシュワーズの回答
 そもそも紙にはJIS仕上げ寸法という基準があります。
 JISとは、Japanese Industrial Standard(日本工業規格)の略で、
 工業標準化法によって制定された鉱工業品の規格です。
 合格したものにはJISマークがつけられます。
 A4、B5とかの、AとBはアルファベット順につけたもので、特に意味はありません。
 また、数字は0〜10まで、11種類定められています。

番号 A列(mm) B列(mm)
0 841×1189 1030×1456
1 594×841 728×1030
2 420×594 515×728
3 297×420 364×515
4 210×297 257×364
5 148×210 182×257
6 105×148 128×182
7 74×105 91×128
8 52×74 64×91
9 37×52 45×64
10 26×37 32×45

 この寸法は全て「1:√2」の比率になってます。
 √2=1.4142135623730950488016887242097・・・・
 ちなみに、√2は一辺を1とする正方形の対角線の長さでもあります。

 なぜ、√2のような中途半端な数字を使ってるかというと、
 人が見て最も美しいと感じる黄金比に近い比率にするためです。
 黄金比は「1:(1+√5)/2」です。
 (1+√5)+2=1.61803398874989484820458683436564・・・・

 そのほかにも紙の面積の基準はたくさんあります。

類別 名前 サイズ(mm) 名前の由来
洋紙 四六判 788×1091 元来美濃判(273×3293)の8面取りの寸法で2取りした時、4寸2分×6寸2分になることから
四六半才判 788×546 四六判の半才寸法 
B本判 765×1085 昭和4年に標準寸法として制定、15年に改正、同時にB列の0番から12番まであります。 
菊判 636×939 明治時代よりこの寸法が新聞に使用され、新聞の「聞」がキクと解釈されたから
A本判 625×880 昭和4年に標準寸法として制定、15年に改正、同時にA列の0番から12番まであります。 
A小判 608×856 JIS規格A1の仕上げの効率化のから
ハトロン判 900×1200 従来包装紙に使用されたハトロン紙がこの寸法であったたから
艶判  508×762 ケースの合紙に使われたツヤ紙がこの寸法であったから
板紙 L判  800×1100 Largeの頭文字
K判  640×940(東京K判)
650×950(大阪K判)
洋紙の菊判より取った寸法でその頭文字。
S判  730×820 Smallの頭文字 
カッター判 610×970 カッターシャツのケースに使われたから
ブラウス判 560×950 ブラウスシャツのケースに使われたから
オープン判 560×640 オープンウェアー用のケースに使われたから
食品判 650×800 贈答品の食品のケースに使われたから

 郵便封筒にも、基準があります。

長形(号) 寸法
4 190×205
40 190×225
3 120×235
30 192×235
14 195×217
13 105×235
2 119×277
1 142×332
角形(号) 寸法
0 287×382
1 270×382
2 240×332
3 216×277
20(角形国際A4) 229×324
A4 228×312
4 197×267
5 190×240
6 162×229
7 142×205
8 119×197

 さまざまな基準がありますね。
 プリンターの用紙設定などでも使われてるので、
 少しは覚えとくと得します。

皇帝さんの補足回答
 A0はA1の2倍の面積
 A1はA2の2倍の面積
 A2はA3の・・・ とやっていった時、常に長辺と短辺の比が等しくなるのが 1:√2だけなんだ。

 それでA0の短辺=A1の長辺A1の短辺=A2の長辺、とかいうことも言える。
 A0の面積が1uB0の面積が1.5uになるようにして、基準としているはず。

since 2003/5/31
2003/10/8 皇帝さんの補足回答追加

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