No.003 融点・沸点が一番高い物質は何?

urbanさんの疑問
 地球上にはさまざまな物質がありますが、
 最も融点(沸点)の低い(高い)純物質は何か?

 注意
  融点=固体から液体、液体から固体になるときの温度。水の場合融点は0度。
  沸点=固体から気体、気体から固体になるときの温度。水の場合沸点は99.974度(一般的には100度)。
  純物質=化学的に見て一定の組成を持ち、物理的操作によって2種以上の物質に分離できない物質。

タングステンさんの回答
 純物質で1番沸点が高いのは、
タングステン【W】です。沸点は5927度です。
 
純物質で1番融点が低いのは、ヘリウム【He】です。融点は-272.2度です。
 純物質で1番沸点が低いのも、一酸化炭素ではなくヘリウム【He】です。−268.9度です。
 純物質で1番融点が高いのは酸化マグネシウム【MgO】。融点は2800度。

 元素のページ』さまを参照。(閉鎖)

 ちなみに、沸点が高いのはタングステン(5927度)に続き、
 レニウム(5869度)、オスミウム(5500度)、タンタル(5425度)。
 これらはとても高温での実験結果なので、様々な沸点説があります。

 でも、実はこの世には化学物質がありすぎて、どれが一番というのは言い切れないのが現実です。
 まだ、沸点・融点が解明されていない物質もあります。

since 2003/6/1
2004/5/4 『元素のページ』さまへのリンク切れをpoochさんの指摘により確認。
2005/1/7 指摘により訂正、「絶対零度(-273.15℃)でも固体にならない
融点は-272.2度です
2005/3/18 ケイ化タングステン氏の指摘により、訂正。「沸点は5700度5927度です。」
レニウムなどについて加筆

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