No.007 石油が化石からできたという根拠は?

ホーリーさんの疑問
 石油は化石からできたといいますが、
 一体、なぜそのようなことが言い切れるのでしょうか?
 根拠は何なんでしょうか?

フレッシュワーズの回答
 石油が化石からできたというのは、ケロジェン有機成因説という一説で言われてます。
 他にも、地球深層ガス説などたくさんの説がありますが、一番有力な説がケロジェン有機成因説です。
 ケロジェン有機成因説とは、生物や微生物などの有機物が、海底に沈殿しその上に砂が重なって、
 有機物の沈殿が、押し固められて岩になります。この岩をケロジェンと呼びます。
 このケロジェンには、有機物から発生するガスが、大地のいろいろな変動により、それぞれのわかれます。
 すると、そこに油を含んだ岩(貯留岩)ができます。これは例えると水を含んだスポンジです。
 そして、これが地熱の影響により、熱分解して、石油系炭化水素になります。これが石油です。
 ちなみにガスは岩に含まれず、岩の隙間に溜まります。 実は、このガスが天然ガスなんです。

 この説は、1880年代の初期に唱えられたものが改良されたものです。
 唱えられた当時はほぼ予想に過ぎないものでしたが、
 フランスのB.P.ティッソらが、ケロジェンを人工的に熱分解してみると、炭化水素になったことから
 この説がとても有力な説だとされました。

since 2003/6/3

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