No.019 一番長い季語は?
●タングステンさんの疑問
日本全国で読まれている(?)俳句ですが、最も長い季語は何ですか?
●注意
ほとんどの方が知っていると思うが、俳句とは五・七・五の17音を定型とする短い詩。
必ず、俳句には季語という季節を示すための語をいれなければなりません。
●フレッシュワーズの回答
一番長い季語は、『童貞聖マリア無原罪の御孕りの祝日』である。
読みは『どうていせいまりあむげんざいのおんやどりのいわいび』。
ちなみに表している季節は冬です。
キリスト教で有名なマリア様に赤ちゃん(イエス=キリスト)がやどったとされる日で、12月8日です。
でも、この季語、俳句の決まりの17音を超えて、25音もあります。
実はこれと同じ意味で『聖胎祭』という5文字の季語があります。普通、こっちを使います。
次に長いのは『三十三間堂の楊枝浄水加持』です。
読みは『さんじゅうさんげんどうのようじじょうすいかじ』。
正月の祭事なので、季節は春です。ちなみに20音。
例句が『三十三間堂の 楊枝浄水 加持の雨』。
ちなみに一番短い季語は、
鵜(う・夏)(鳥の一種)
蚊(か・夏)(虫の一種)
葱(き・冬)(ねぎのこと)
夏(げ・夏)(僧侶が一室にこもり修行する期間)(陰暦4月16日〜7月15日)
蚕(こ・春)(『かいこ』という虫のこと)
絽(ろ・夏)(夏の衣服にする絹織物のこと)
炉(ろ・冬)(囲炉裏や暖炉のこと)
他にもたくさん季語がありますが、季語は難しいものです。
たとえば、ぶらんこ(鞦韆)は春の季語。風船も春の季語。おしくらまんじゅうは冬の季語。
これは、夏井いつきさんの著書の『絶滅寸前季語辞典』に全て書いてあります。
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