No.022 本の値段は決まってる?
●タングステンさんの疑問
ゲームソフトや食品は、店によって値段が違います。
しかし、本はどこの店でも値段は同じなのはなぜでしょう?
●フレッシュワーズの回答
もし、製造業者が希望してる価格でしか製品を店に出すことができないのなら、
販売業者間の価格の競争を防ぐことはできますが、結果として消費者が高い値段で買うことになります。
なので、『独占禁止法』で、そういうのはやってはならないと決められています。
しかし、独占禁止法には例外があります。それが本や音楽CDです。
本やCDは、特別に『再販売価格維持制度』という制度により著作物として保護されてます。
もし、本やCDが著作物として保護されずに、価格競争の元にさらされてしまうと、
売れ筋の商品だけが大量生産され、売れない商品は店頭から姿を消す恐れがあります。
また、販売数の量が少ない地域においては価格競争がきちんと機能せず、小売価格が高くなってしまいます。
結果としてその地域の人々は文化的生活を送るために高い値段で買わなければならない恐れが出てくるのです。
日本には、『文化普及の確保』という趣旨があり、それに基づくために再販売価格維持制度があるのです。
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