No.031 北海道だけなぜ「道」?
●wachiさんの疑問
東京・大阪・福岡って普通言うのに、
なんで北海道だけ必ず「道」つけるんでしょうか?
北海って言うと海の名前っぽいですけど。
●フレッシュワーズの回答
むかし北海道は蝦夷地だったので、仲間はずれみたいなもんです。
でも、沖縄(琉球王国)も仲間はずれでした。でも沖縄は県です。
北海は北の海って意味でいいと思います。
北海の「海」は「うみ」とは全く関係がありません。
アイヌ語の「カイ=アイヌ民族が自分の国を称するときの呼称」。
または「蝦夷」の音読みである「カイ」が語源だとされています。
「海」の字を使うようにしたのは、「東海道」などとカケてるらしいです。
名付け親は幕末の北方探検家の松浦武四郎(1818-1888)です。
道は、普通地方公共団体の名称として決められています。
明治4年(1871年)の廃藩置県のときに決まりました。
それまでの日本の行政区分は藩でしたが、廃藩置県により府と県にわけられました。
このとき、日本は(北海道を除いて)3府72県になりました。
しかし、それより前の明治2年(1869年)に道州制により北海道になりました。
道または州を置く、基準は数府県を包括していることです。
ちなみに1869年には、北海道は・・・。
渡島(おしま)・後志(しりべし)・胆振(いぶり)・石狩(いしかり)・天塩(てしお)
日高(ひだか)・十勝(とかち)・釧路(くしろ)・根室(ねむろ)・北見(きたみ)・千島(ちしま)
・・・の、11国を包括していました。なので北海道は道になったのです。
日本は現在、1道1都2府43県という区分がされています。
都道府県は、もともと中国の行政区分でした。(都は「首都」を意味するもので例外)
中国が周のときは、県と郡とが併存していました。
中国の戦国時代以後は、郡の下に県が置かれました。
後世には、州や府で県を統べました。
そして、中華民国の初めごろには道の下に県を置きました。
現在の中華人民共和国では、省の下に県があるという区分をしてます。
●urbanさんの回答
北海道はほかの都府県とは違い『支庁』というものがあります。
各支庁です。(括弧は支庁所在地)
石狩支庁(札幌市中央区)渡島支庁(函館市)檜山支庁(檜山郡江差町)後志支庁(虻田郡倶知安町)
空知支庁(岩見沢市)上川支庁(旭川市)留萌支庁(留萌市)宗谷支庁(稚内市)網走支庁(網走市)
胆振支庁(室蘭市)日高支庁(浦河郡浦河町)十勝支庁(帯広市)釧路支庁(釧路市)
根室支庁(根室市)
since 2003/7/5
2003/12/31 北海は北の海って意味でいいと思います。北海の「海」は「うみ」とは全く関係がありません。