No.032 スプレーの中のガラス玉?

迅さんの疑問
 塗装スプレーを振ると、中から「カラカラ」と何かが転がる音が聞こえます。
 切って開けてみると、中にはガスと接着剤と塗料と二つの
ガラス玉が入っていました。
 しかし、普通のトイレの芳香スプレーなどにはガラス玉は含まれていません。
 また、防水ラッカーなど、物に何かを吹き付ける用途のスプレーにはガラス玉が含まれていると思われます。
 物に何かを吹き付ける用途のスプレーには、接着剤が含まれていますが、
 これは、塗料などの吹き付けるものを、しっかりと接着するためだと思われます。
 では、ガラス玉は一体、何のためにあるのでしょうか?
 ちなみに、切りあけてみたスプレーは、
田宮模型のタミヤスプレーブルーです。

 フレッシュワーズの加筆
  迅さんから、実際に出てきたガラス玉をいただきました。

   左にある玉が、出てきたガラス玉です。
青いスプレーの中にあったので、青くなってると思われます。
また、右にあるのが一円玉(直径2cm)です。
右下にある影は、カメラの影なので気にしないでください。
ちなみに撮影はフレッシュワーズです。

ここからわかるように、ガラス玉はおよそ1cmです。

フレッシュワーズの回答
 田宮模型に質問メールを送って回答をもらおうと思ったのですが、
 どうやら、メール内容の公開はダメなようです…。

 なので、自分で調べてみることに。
 まず、スプレーの中に入っている玉は「
攪拌玉(かくはんだま)」というようです。
 塗料や接着剤、顔料などが含まれているスプレーは、放っておいたら中身が固まってしまいます。
 なので、中に玉を入れまぜる働きをしています。
 トイレの芳香スプレーとかは、エチルアルコールやLPガス、植物抽出物など固まらないものがほとんどです。
 なので、攪拌玉が入っていません。
 また、何ヶ月も攪拌玉を動かさないで置いておくと、中身が固まってしまうこともあります。
 ちなみに、スプレーはノズルの部分が一番、固まって詰まりやすいので注意が必要です。

 攪拌玉と同じような車があるのは、皆さんご存知でしょうか?
 これは、あくまで僕の予想ですが、
コンクリート運搬車(生コン車)(ミキサー車)が似たようなものだと思います。
 コンクリートは、放っておくと固まってしまう性質があるので、
 車の後部でコンクリートの入っているタンクが常時、回転しつづけています。
 この車はさまざまな工事現場で活躍しています。皆さんも一度は見たことがあると思います。

since 2003/7/11

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