No.032 スプレーの中のガラス玉?
●迅さんの疑問
塗装スプレーを振ると、中から「カラカラ」と何かが転がる音が聞こえます。
切って開けてみると、中にはガスと接着剤と塗料と二つのガラス玉が入っていました。
しかし、普通のトイレの芳香スプレーなどにはガラス玉は含まれていません。
また、防水ラッカーなど、物に何かを吹き付ける用途のスプレーにはガラス玉が含まれていると思われます。
物に何かを吹き付ける用途のスプレーには、接着剤が含まれていますが、
これは、塗料などの吹き付けるものを、しっかりと接着するためだと思われます。
では、ガラス玉は一体、何のためにあるのでしょうか?
ちなみに、切りあけてみたスプレーは、田宮模型のタミヤスプレーブルーです。
●フレッシュワーズの加筆
迅さんから、実際に出てきたガラス玉をいただきました。
左にある玉が、出てきたガラス玉です。 青いスプレーの中にあったので、青くなってると思われます。 また、右にあるのが一円玉(直径2cm)です。 右下にある影は、カメラの影なので気にしないでください。 ちなみに撮影はフレッシュワーズです。 ここからわかるように、ガラス玉はおよそ1cmです。 |
●フレッシュワーズの回答
田宮模型に質問メールを送って回答をもらおうと思ったのですが、
どうやら、メール内容の公開はダメなようです…。
なので、自分で調べてみることに。
まず、スプレーの中に入っている玉は「攪拌玉(かくはんだま)」というようです。
塗料や接着剤、顔料などが含まれているスプレーは、放っておいたら中身が固まってしまいます。
なので、中に玉を入れまぜる働きをしています。
トイレの芳香スプレーとかは、エチルアルコールやLPガス、植物抽出物など固まらないものがほとんどです。
なので、攪拌玉が入っていません。
また、何ヶ月も攪拌玉を動かさないで置いておくと、中身が固まってしまうこともあります。
ちなみに、スプレーはノズルの部分が一番、固まって詰まりやすいので注意が必要です。
攪拌玉と同じような車があるのは、皆さんご存知でしょうか?
これは、あくまで僕の予想ですが、コンクリート運搬車(生コン車)(ミキサー車)が似たようなものだと思います。
コンクリートは、放っておくと固まってしまう性質があるので、
車の後部でコンクリートの入っているタンクが常時、回転しつづけています。
この車はさまざまな工事現場で活躍しています。皆さんも一度は見たことがあると思います。
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