No.050 アスファルトからの熱気は何?
●Loshさんの疑問
ある日、私は高速道路で車で走っていました。
すると、なにやらアスファルトから熱気が出ています。見ていてうっとうしいです。
そのときは雨上がりでした。なにやらそれは雨上がりにでるっぽいです。
良くある現象ですが、あれはいったいなんなんでしょうか??
●フレッシュワーズの回答
炎天下の中、気温はかなり上がります。
熱の伝わり方には、伝導・対流・放射の三種類があります。
伝導は物質の中を熱が伝わる現象。
対流は流体の流れによって熱や流体中の物質が運ばれる現象。
そして、今回のキーワードは放射です。
放射の代表的な例は太陽です!!
さて、アスファルトは黒いですよね。
黒は、光を吸収する色。すなわち、放射による熱を吸収して、あっという間にあたたまります。
直射日光下に置いておくと、普通に40度を超えます。
今回の疑問では、「雨上がり」というキーワードがあります。
雨が上がったあとは、アスファルトがぬれています。
そこに太陽からの放射熱が加わると、水が蒸発していきます。
そのときにでる水蒸気によって、微妙に空気とは光の屈折が変わり、
熱気がただよっているように見えます。
ちなみに、この熱気は、実は気温を下げてくれます。
江戸時代に、江戸の地で水撒きが流行りました。
これは、水を蒸発させることによって気温が下がることを知っていたからです。
ちなみに、水を撒くことによって、大体1度ぐらい気温が下がります。
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