No.065 黒インクが紫になる?

ひいらぎさんの疑問
 消しゴムに黒のボールペンで落書きをしたら、その線がしばらく時間がたつと紫になりました。
 一体、なぜでしょう?

フレッシュワーズの回答
 
僕もそれはよくやったことがあります。赤インクもしばらくしたら薄い赤になります。
 そもそも、黒インクはイエロー、マゼンタ、シアンの三原色を全て混ぜたものです。
 
 それぞれのインクは染み込みやすさが違い、紙ではうまいこと染み込んで黒く見えますが、
 消しゴムだと紙ほどは染み込まないので、黒より少し薄い青紫のような色になります。
 ちなみにフェルトペンのインクでも同じことが言えます。ボールペンは水性も油性も同じことがおきます。
 黒の色素というものは存在しないので、三原色を混合するしかないのです。
 なので、なんらかの具合で色が微妙に分離してしまいます。その身近な例が消しゴムです。
 また、ものすごく分離させる方法があります。水でぬらした濾紙に、ボールペンのインクをたらします。
 すると、すごく分離します。これを液体クロマトグラフィーといいます。この実験を中学理科でやってるところもあるようです。

since 2003/11/3

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