No.067 マジックミラーの仕組みは?
●硫化タングステンさんの疑問
マジックミラーの仕組みってどうなっているのですか?
●フレッシュワーズの回答
マジックミラーは和製英語です。暗い側からは明るい側を透視できますが、
明るい側からは透視できず鏡になる不思議なガラスのことです。
そもそも、鏡の仕組みはどうなっているか?
鏡は、硝酸銀水溶液をガラス面に注ぎ、苛性ソーダなどを使って銀の粒子をガラス面に沈着させ、
その上に樹脂などで保護膜を塗ったものです。
マジックミラーは、ガラスの裏に半透明に水銀を塗ったもので、
明るい方にいる人は光が強く反射して単なる鏡に見えるけれど、
暗い方にいる人からは光があまり反射せず普通のガラスに見えるというわけ。
なので、マジックミラーに目を近づけたら、マジックミラーに当たる反射光も減り、うっすらと暗い側を見れるのはこのためです。
というわけで、マジックミラーは片面が暗い部屋で片面が明るい部屋という、明暗の差がないと意味が無いのです。
この原理はレースのカーテンや、網戸でも同じです。
since 2003/11/15