No.069 ナメクジに塩はなぜ溶ける?
●Loshさんの疑問
幼い頃、ナメクジに塩を振りかけて溶かして遊んでいました。
あれって何故とけるんですか?
●フレッシュワーズの回答
はっきり言います!!ナメクジは溶けません!!
まず、ナメクジは体の約90%が水分です。
ナメクジの体の表面は皮膚も毛もないので非常に乾燥しやすい。
乾燥を防ぐため、湿気の多い場所を好み、粘液を出して保護している。
また、塩をかけると浸透圧の関係でナメクジの水分が外に出てしまいます。
浸透圧とは、ナメクジの体の中の塩分より、塩をかけて外側の塩分が濃くなることにより、
濃いほうを薄めようとして、ナメクジの体の中の水分が吸い出される作用です。
なので、ナメクジに塩をかけるとナメクジの水分が塩に吸収されるのです。
しかし、塩をかけたあと、ナメクジは自力で水分を吸収し、復活します!
つまり、ナメクジは塩をかけて小さくなるけれども、溶けているわけではないのです。
ちなみに、ナメクジの体の半分の体積の塩をかけると、復活できないで死んでしまいます。
野菜に塩をかけると水分が出ることや、塩サウナや、塩もみマッサージで体重が落ちるのも、
ナメクジと同じで浸透圧が関係しています。
ちなみに、ナメクジの大好物はビールで、
外に、ビールの入ったコップを置いておくと、勝手にナメクジがビールの中に入って、おぼれ死にます。
since 2003/11/26