No.082 小吉と末吉はどちらがいいの?

nuno丸さんの疑問
 おみくじには小吉、末吉、中吉、吉など色々ありますが、
 その吉凶の順序がわかりません。実際はどうなのでしょうか?

フレッシュワーズの回答
 おみくじは、もともと912年に天台宗延暦寺の高僧の良源(元三大師)が「元三大師みくじ」です。
 この頃のおみくじは、五言絶句の漢詩百首を用いて吉凶を判断していたようです。
 おみくじは漢字で「御神籤」「御御籤」「御御鬮」「御仏籤」など色々あります。

 おみくじにはさまざまな種類がありますが、代表的なのは「○吉」「○凶」です。
 よい順番では、大吉、中吉、小吉、吉、半吉、末吉、末小吉、凶、小凶、半凶、末凶、大凶となります。

 おみくじによっては、大大吉、大上吉、後吉、平、吉凶未分、吉凶相交、おっかない恐、大恐など色々あります。
 その中でも「平」というのは、飛鳥時代から幕末ぐらいにまで主とされた吉凶判断で、「十二直」というものです。
 全部で「建(たつ)・除(のぞく)・満(みつ)・平(たいら)・定(さだん)・執(とる)
 破(やぶる)・危(あやう)・成(なる)・収(おさん)・開(ひらく)・閉(とず)」の十二個です。

 建(万物を建て生じる日。婚姻、移転、柱立て、棟上げ、旅行、新規事業、神仏の祭祀に吉。屋敷内の動土、蔵開き大凶。)
 除(百凶・障害を除き去る日。祭祀、種まき、井戸掘り、医者のかかり始め、薬の飲み始めなどは吉。屋敷内の動土、婚姻、金銀を出すこと凶。)
 満(万事万物が満たされる日。新規事業、建築、移転、婚姻、祝い事の万事、種まきなどすべて吉。薬の飲み初めは凶。)
 平(平安の日。平穏平等なので地固め、柱立て、種まき、旅行、婚姻、祝いごとに吉。池・溝など穴掘りは凶。)
 定(良悪が定まって留まる日。棟上げ、柱立て、移転、婚姻、開店、井戸掘りなどには吉。旅行、訴訟、木の植替えなどは凶。)
 執(諸々の活動や育成を促す日。婚姻その他の祝い事、井戸掘り、造作、種まきなどは吉。金銭の出し入れ、財産管理の整理には凶。)
 破(物事を突破する意味の日。訴訟や交渉事などは相手を破り、好結果が得られる。神仏の祭祀、開店、移転、婚姻などは凶。)
 危(全事柄に危うきは、何事も控え目がよく、建築、婚姻、種まきなどには特別悪いということはないが、旅行、登山、船出は大凶。)
 成(何事も成就する日。金談、縁談よくととのい、建築、開店、披露、種まき、新規事の開始に吉。訴訟、談判など争い事は凶。)
 収(物事を納め入れる日で、五穀の収納、掛け取り、集金、商品の購入、仕込み、移転などに吉。神仏の祭祀、酒造り、婚姻、見合いには凶。)
 開(開き通じる日で、開店、開業、入学、就職、建築、移転、婚姻、支店・分店の開設、仕事始めなど全てに吉。葬儀、不浄の事には凶。)
 閉(諸事に一応の閉止を見る日。したがって金銭の収納、建墓、便所造りなどに吉。建築、開店、開業、婚姻、事始め、旅立ちなど、出すものは凶。)

 ちなみに私の今年の運勢は「吉のち凶」という微妙なものでした(^^;

since 2004/1/11

【雑学的疑問集へ戻る】
【TOPへ戻る】

inserted by FC2 system