No.096 惑星直列はある?
●ホウ化タングステンさんの疑問
太陽系の惑星が直列することはあるのでしょうか?また、あるとすれば、周期は?
●フレッシュワーズの回答
さて、実際に直列はするのでしょうか?
1999年8月18日に「グランドクロス」と呼ばれる現象が起きました。
これは地球を中心に、太陽系の惑星が十字になる現象です。
(実はあんまり十字じゃなくて、ただのこじつけだったりもしますけど)
「グランドクロス」は占星術の用語です。
実際はこんなにきれいに十字になっていませんけど。
そして、2000年5月17日に5惑星直列が起きました。
『「惑星直列」の画像公開』(TOP:『新・月の起源』さま)にて、そのときの画像が掲載されています。
9惑星直列には全ての惑星が「内合」か「衝」の状態になっていることが必要です。
「内合」・・・内惑星(水星、金星)が地球から見て太陽と同じ方向にくること。
「衝」・・・外惑星(火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)が地球から見て太陽の反対側にくること。
「内合」や「衝」になる周期を「会合周期」といいます。
では、各惑星の会合周期の最小公倍数から、惑星直列の周期が算出できます。
惑星 | 会合周期(日) |
水星 | 115.88 |
金星 | 583.92 |
火星 | 779.94 |
木星 | 398.88 |
土星 | 378.09 |
天王星 | 369.66 |
海王星 | 367.49 |
冥王星 | 366.74 |
この8つの会合周期の最小公倍数は396521507850111586728.896351532603(日)です。
これを年に直すと1085616722382235692.61847050385381(年)。
つまり、惑星直列はおよそ109京年ごとに起こるというわけです。
直列といっても、太陽系を上から見たときに直線上に見えるだけで、
太陽系の惑星はそれぞれ違う平面を公転しているので、事実上の惑星直列は不可能です。
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