No.113 機械を「叩くと直る」は根拠がある?
●妖人さんの疑問
先日ゲーム機の本体がまともに起動しなくなり、
「たたけば直る」の民間療法を実行すると見事に壊れましたw。
それで思ったのですがこの「調子の悪い家電品は叩けば直る」
って根拠って何かあるんでしょうか?
やっぱり何もないんでしょうかね?
●ミノフる千葉県民さんの回答
「叩けば直る」というのはあくまでも接触が悪い時に使う手段だと思います。
「テレビの映像が悪い」とか「ラジオの音にノイズがはいる」という時は
この手段で何とかなることもあります。
ただ叩きすぎると壊れるので修理に出す方がいいかもしれません。
ちなみに僕の家では叩いて壊れないように枕などを置いて
思いっきり叩くようにしてます。
●シェルさんの回答
叩けば直る、は確か、機械にたまった静電気を逃がす効果が
あると聞いたことがあります。
●漣也さんの回答
機械は精密機械で、基本的に叩けば死にます。けど、時には本当に治ります。
例としてテレビを上げます。画面が明るくなったり暗くなったり・・・とかの状態のとき
テレビをぶん殴ってみます。
この場合、壊れるか、直るか、そのままになります。
直る要因として、テレビは磁気とブラウン管を使って写しています
で、磁界が少しずれると、暗くなったりすることがあります
で、それを叩くことによってマレにその磁界が直ります。
このことから考えると、その壊れた要因が簡単で、尚且つ運がよければ直りますね
叩けば直るの根拠は壊れた要因がよくわからず、適当に殴ったら直った。
だから壊れた機械を殴れば直るだと思います。
●フレッシュワーズの回答
昭和製の白黒テレビも私の家にあるのですが、
よく画面が・・・
こんな風に逝ってしまいます。
これは磁界の乱れによる現象です。
私の家の白黒テレビの場合、本体の右側を激しく平手で殴ると直ります。
テレビの磁界の乱れは叩くことでよく直ります。
スーパーファミコンなどのゲーム機にカセットを入れて、
電源を入れても、ゲーム画面がテレビに表示されず、
カセットや本体を叩く人がいます。
これは、叩くことでカセットと本体の接触不良を直す効果があります。
また、機械が壊れる要因の一つに「半田浮き」があります。
古くなると、半田付けされた部分が、わずかに浮いてきて、
ギリギリ接触しているという状態になることがあります。
そのようなときに強く叩くと、一時的に接触がよくなり、直るということがあります。
まとめると、磁界の乱れや接触不良などは叩くと直る可能性があるということです。
しかし、機械はあまり強く叩きすぎると、内部で部品が決壊したりして、
非常に厄介なことになりかねません。
パソコンがフリーズしたときや、携帯電話の電波状態が悪いときなど、
イライラして、強く叩いたら、取り返しのつかないことになる可能性が高いです。
ちなみに、茨城県大洗町の原子力研究所は一度、自動停止したことがあります。
そのときは研究所員は叩いて復旧させたそうです。
●中野県さんの回答
ネット上では「斜め45度」とか「2回たたく」といった説が、
まことしやかに流れているようです。
昔は機械といえば「動力を持った仕掛け」ということで「動力を持たない」
器械と厳密に区分されていました。
したがって、現在のPCとかテレビ受像器は器械に区分されるわけです。
機械であれば、長期使用により、歯車の摩耗・回転軸の歪みなどによって、
動力の伝達が正しく行われないといった障害により、動作不良を起こすこと
もあったようで、「たたく」ことで外見上は一時的に正常な状態を作り出す
ようになる場合もあり、これが「たたけば直る」という伝説につながったの
ではないでしょうか。
また、初期のラジオやテレビ受像機(こちらは機械部品があるので「機」)に
は、真空管やダイヤル式の切替スイッチ、バリアブルコンデンサ、ボリウム
など、「たたく」と接触不良から回復する部品があったため、とりあえずた
たいてみるという時代が20年以上続いたことも、大きな要因かもしれません。
いずれにしても、現代の器械の多くはたたくと別の故障の原因を招く可能性
があるので、おすすめできません。
※機械を叩くことによって起り得るあらゆる損害に対して、
「That's
学」管理人フレッシュワーズ、及び疑問回答者は一切責任を負いません。
予めご了承下さい。
since 2004/11/12