No.131 原始反射はいくつある?
●Volare!!さんの疑問
原始反射って全部で何種類くらいあるんですか?
また、どんなものがありますか?
●如菜さんの回答
まず原始反射とは、
赤ちゃんには生まれつき、生きていくための力、“原始反射”が備わっています。
主な反射は以下の6つですが、全部合わせると数十種類もあります。
原始反射が見られるのは生後4〜5ヵ月くらいまで。
成長して中枢神経が発達してくると、しだいに消えてなくなります。
種類は把握反射・モロー反射・歩行反射・共鳴反射・口唇検索反射・吸てつ反射などがある。
●フレッシュワーズの補足
如菜さんの回答にある主な6つの原始反射について、もう少し詳しい説明をさせてもらいます。
[ 把握反射 ](手掌把握反射)
手のひらに触れたものを無意識に握る反射。
[ モロー反射 ]
顔を正面に向けて上体を軽く起こし、頭を急に落とすように動かすと、
バンザイをするように両腕を広げた後、何かを抱え込むような動作をするという一連の反射。
[ 歩行反射 ](自動歩行反射)
わきの下を支えながら両足を床につけ、軽く前かがみにさせると、
まだ二足歩行もできない赤ちゃんなのに、歩きだすかのような足の動きをする反射。
[ 共鳴反射 ]
大人がしゃべっているのを真似して、舌を突き出す反射。
[ 口唇検索反射 ]
唇や頬が触れた方向を向く反射。母の乳首の位置を探すために使われる。
[ 吸啜反射 ]
口に何かを入れると吸い付く反射。おしゃぶりを入れると吸い付くのもこのため。
この他にも、交叉伸展反射、パプキン反射、恥骨上反射、ルーティング反射、
踵骨反射、主根反射、ガラント反射、聴覚顔面反射、視覚顔面反射、緊張性頸反射、
パラシュート反射、傾平衡反射 などなど、赤ちゃんはたくさんの反射をします。
※反射・・・刺激が大脳に伝わらず、先に運動神経に伝わり、無意識に起こる動作。
熱いものを触ったときに無意識に手を引っ込める動作など。
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