No.135 元素の語尾によくつく「ウム」って何?
●白血球さんの疑問
カルシウム、マグネシウム、ヘリウム・・・
この世には無数の物質が存在していて、それぞれにちゃんとした名前がついています。
理科の参考書の元素記号の一覧を見ていると、
名前の最後に「ウム」が付くものがたくさんあることに気付きました。
それは一体なぜでしょうか?
●ナ変さんの回答
元々「ium」はラテン語で、中性名詞の語尾につけられる。
200年程前から、金属元素の語尾に「ium」をつけるのが主流化。
現在ではIUPACの勧告により、「ium」をつけなければならない。
そんなこんなで元素名をカタカナ読みすると「ウム」で終わる。
その他・・・
希ガスの語尾は「on」である。
(発見時金属だと思われていたヘリウムを除く)
ハーローゲェーンの語尾は「ine」である。
●タンタルさんの回答
「ウム」とはラテン語の中性名詞につく語尾で、
元素や星名以外に、動植物などの学名などにも使われます。
●たろうさんの回答
発見された元素の名前の語尾に「ウム-ium(-um)」をつけることは、
IUPAC(国際純正・応用科学連合)によって定められています。
本来は金属名につけるラテン語の中性名詞の語尾形で、
1807年のカリウム発見以来、金属元素の語尾に-iumをつけることが慣習となりました。
ただし、ヘリウムのように、最初は金属と思われていたけれど、
後になって非金属だと判明しために、非金属の名称にも-iumのついたものが
いくらか混じっていたりします。
ちなみに現時点(2005年4月現在)で、
IUCAPにより110番元素(ダルムスタチウム)までには
正式な元素名が命名されています。
111番以降で発見されている元素については、現在のところ
「数字のギリシャ語名+ium」の方式で暫定的な命名がされています。
since 2005/4/28
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